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アーカイブ:2017年 2月

アルメニア アートシンポジウム⑤ イェゲグナゾール〜エレバン

2017.02.27

イェゲグナゾール村から首都エレバンに帰る帰路で再びノラヴァンク修道院に立ち寄る。

 

 

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前回立ち寄った時よりも更に空が青く澄みきっていて絶景だった。

 

ノラヴァンクを出てからアルメニアの詩人ウィルセバクの資料館へ立ち寄る。

 

 

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左から右へ彼の生まれてから死ぬまでの出来事を暗示したエントランスの壁画。

 

 



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資料館横のウィルセバクのお墓。

 

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途中の林の中でこの木の実は美味しいよとアルメニアのアーティストがその場で摘んでくれる。ココナッツのような甘くてホロホロとした食感。優しい味がした。

 

 

その後首都エレバンへ戻る途中荒野の中にポツンとあるテーブルで昼食。

 



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広大な山々に囲まれ静かな草原の中でアルメニアンコーヒーを沸かして飲んだり、贅沢なピクニックだった。

 

 

エレバンへ進んでいくと青く輝くアララト山がはっきりと見えた。

 


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アララト山はノアの箱舟があったとされる様々な伝説がある山で、日本人にとっての富士山の様にアルメニア人にとって特別な山であり(現在はトルコの領地となっている)、また富士山と同じく雲や霞みがかったりしてなかなか綺麗に全貌が見れない山でもある。

 

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この日のアララト山は2つの山頂両方が綺麗に見えて、アルメニアのアーティスト達も喜んでいた。

 

 

数時間後エレバンに到着。アルメニアのアーティスト達と別れて共和国広場で行われているバザールを回る。骨董品やアクセサリーなど様々な物が売られていて活気があった。

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エレバンに戻った翌日は滞在制作の仕上げに1日費やす。

 

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アルメニアの太陽の下でアララト山に見守られながらの制作。

 
今回の滞在制作は僅か6日間、しかもその内半数以上はアルメニア内を移動し夜にホテルで制作するというスケジュールだったので、油彩では乾かす時間を取れないことから普段キャンバス作品では使わないアクリル絵具での制作にした。モチーフもザクロを初めて描くことにした。

 

ザクロはアルメニアではポピュラーな果物であり、古くから豊穣のシンボルとして様々な装飾にモチーフが使われている。

昨年アルメニアに来てお皿いっぱいのザクロの果肉を見て何て綺麗な赤だろうと思った。

 


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慣れないアクリル絵具でこの短期間では普段の油彩の様には描けないけれど、この状況だからこそ描けるものが描けたらいいと思い、作品を搬入するギリギリまで描き込んだ。

 

 

アルメニア アートシンポジウム④ イェゲグナゾール〜アレニ

2017.02.22

ナゴルノ・カラバフ自治区を朝出発しアルメニアに戻る。車で半日かけて南部のイェゲグナゾール村へ。

 

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この3日間アルメニア南部を制作中の作品と共に移動してきたが、雄大な岩山や荒野の景色を見飽きることなくずっと眺めていた。

 

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広大な荒地にふいに一つだけある誰かの墓や何かの石碑、トレーラーハウスや露店などの人の生活の痕跡。
そしておびただしい羊の群れや牛、馬、ロバなどの家畜に鷲などの野生動物。

大地の豊かさと厳しさ、それに寄り添う人の営みを車窓から垣間見た気がした。

 

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この日も3度のヒツジ渋滞に遭遇。

 







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急に道路上に出没する牛達。

 

 

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立ち寄ったガソリンスタンドをウロウロしていた野犬達。

 

 

 

イェゲグナゾール村に到着しホテルへ行く前に近くで行われている収穫祭に立ち寄る。

 

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民族衣装で伝統的なダンスを踊る子ども達。それにつられて見物客も踊り出す。小さなお祭りだけどとても活気があった。

こちらでは東洋人は珍しいのでこういう場では一緒に写真を撮ってと引っ切り無しに声を掛けられた。

 

 

IMG_1814夕食後は夜中まで持参したアクリル作品の制作。

 

 
翌朝アルメニア到着初日にディスカッションをしたアルメニアのアーティスト達も合流。みんなでアレニ村のワインフェスティバルへ。

有名なお祭りらしく大規模ですごい人の数だった。ワインもとても種類がありそれぞれ特徴があって美味しかった。

 

 

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大手ワインメイカーの試飲スペースに地元の人達の露店もたくさん。チーズ、蜂蜜、ハーブにヒマワリ(の種)、手作りのお菓子などが並ぶ。

 

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広場ではェゲグナゾールの収穫祭と同じく伝統的な踊りを大勢の人が円になり踊り、それをさらに大勢の人が眺める。近くの納屋の屋根も見物客でいっぱい。

 

 

 

フェスティバルの後はイェゲグナゾール村に戻り村の小学校の校長先生に学校の美術室を見せてもらう。

 

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子ども達の絵がどれもとても素敵だった。風景画などは風土の違いが垣間見えるけれど、きれい、かわいい、という感覚は日本の子ども達のそれとの差異は特に感じなかった。

 

 

 

その後町のアーティストのアトリエへ伺い作品を拝見しながら少しディスカッションをした。広く綺麗で快適そうなアトリエだった。

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ここのアトリエのアーティストも自分の作品について、アーティストとしてどう生きていくかなど非常に真摯な考えを語ってくれた。

 

この日もイェゲグナゾール村に宿泊。

 

アルメニア アートシンポジウム③ ナゴルノ・カラバフ自治区

2017.02.21

ゴリスから更に南へ進み、アゼルバイジャンとの境目にあるナゴルノ=カラバフ自治区へビザを発行し入国。

 

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街の中心部。旗はアルメニアとよく似ている。
この自治区は半年前にアルメニアとアゼルバイジャンで武力衝突があった地域だが街自体はとても平和な空気で中心部は発展していて豊かで、日本で聞いていた報道とのギャップを感じる。

 

その中でも軍服を着た人達もよく見かけ、こちらから見る限り皆表情は和やかで、平和とは何だろうと考えさせられる。

 

 

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同じく街の中心部の中心部にある美しいオールセイヴィア教会。

 

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これも中心部にある何だか異彩を放つ “我らが山”。自治区の代表的なモニュメント。

 

 

郊外のガンザサス地方にはコンセプトが掴めない謎のテーマパークがあったり、古いものと現代的なものが混在していて面白かった。

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人工の部分と自然の部分が面白く混ざったライオン岩。人が近づくと鳴き声らしき音が流れる。

 

 

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山の上のリモンタ教会はとても厳かな空気があり、内部も彩色絵や石彫刻などはなく岩壁から差す日光をキリストとして祈りの対象にしていて荘厳だった。

 

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夜は持参した滞在制作の作品の続きをホテルの部屋で描き進めた。

 

アルメニア アートシンポジウム② ノラヴァンク〜ゴリス

2017.02.20

昨年参加したアルメニアでのアートシンポジムでのことについて、今更ながら続きです。

前回のブログ
『アルメニア 国際アートシンポジウム』
http://www.fujimotoayako.com/blog/1347/

 

 

アルメニア滞在2日目は首都エレバンから南部の地方へ。チャーターバスで荒野をガタガタ揺られながら長時間走り、去年も訪れたノラヴァンク修道院を再訪。

 

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12世紀から14世紀にかけて建造された岩山に囲まれた修道院で “アルメニアの至宝” とも言われる。何度見ても周りの景色と合わせて歴史を越えた美しさに感動する。

 

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教会内部。

 

 

その後さらにガタガタ揺られながらバスで南へ進む。

 

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果てしない荒野とそびえ立つ岩山を見るとアルメニアの大地に帰って来たんだなと実感する。

 

途中何度かスコールやおびただしい羊の群れに囲まれて行く手を阻まれる。

IMG_4245車の外は辺り一面のヒツジ。

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たまに牛も混じっている。

 

始めは驚いたがだんだん慣れてきて、 ああまたヒツジ渋滞か。みたいな感じになってくる。

 

 

夕方に南部のゴリスという街に到着し一泊。

 

疲れていたので今回はホテルから出ずゴリスの街は堪能しなかったけれど、前年初めてゴリスに来た時は現地のアーティストと夜の街を散歩したり、早朝にアルメニアの代表的なパン、ラバシュを作るお店を見学させてもらったり、思い出深い街でした。

 

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アーティスト8人くらいで月明かりの中の散歩。地域で採掘される黒い岩を使った建物が多く重厚な街並み。夜の街はとても静かで野犬もチラホラいて、向こうから向かってくることはなく 食べ物あればちょーだい、みたいな人懐こい距離感でしばらく付いてきた。

 

 

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街中のラバシュ工場。夜も女性達が働いていて、翌朝再び伺った時もずっと焼き付けていた。

 

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スタッフの女性と。世界一美人が多い国と呼ばれているアルメニアですが、実際みなさんとても端正な顔立ちをしている。

 

 

翌朝はゴリスから更に南へ進み、アゼルバイジャンとの境目にあるナゴルノ=カラバフ自治区へ。

 

露 天神社(お初天神) 境内壁画を制作いたしました

2017.02.11

大阪梅田の 露 天神社(通称:お初天神) の境内壁画を制作いたしました。

 

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こちらの壁画は境内に恒久設置されますのでご参拝される際は是非ご覧ください。

 

 

壁画設置場所:境内 開運稲荷社横 商店街へと続く参道壁面

露 天神社(通称:お初天神)
大阪府大阪市北区曽根崎2丁目5番4号
地下鉄各線梅田駅、JR 大阪駅より徒歩5~10分
ウェブサイトhttp://www.tuyutenjin.com/sp/

 

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1月24日から2月2日にかけての公開制作の模様

撮影 若田美奈子

 

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壁画は境内を巡る四季と十二支をテーマに制作いたしました。露 天神社が舞台となった『曽根崎心中』のお初と徳兵衛も寄り添い佇んでいます。

 

 

『Your Blue, My Red 藤本絢子 船戸あやこ展』

2017.02.11


1月9日から15日まで大阪ワイアートギャラリーで開催した2人展『Your Blue, My Red 藤本絢子 船戸あやこ展』では多くの方にお越し頂き、そして作品をご購入頂き本当にありがとうございました。

 

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新しいことに取り組む機会を頂けて、それを観に来てくれる人がいて、そしてそれを買いたいと思ってくれる人がいる。それはなんて幸せなことなのだろうと改めて思いました。

 

 

 

この2人展は私が兼ねてから赤と青をテーマにした展示をしてみたかったことを昨年ギャラリーの方にお話した際に、「青い作品を作る方でどなたか良い作家さんいますか?」と尋ねられ、そこで4年前に一度グループ展でご一緒した船戸さんの陶芸作品の“温かい青”を思い出し、恐縮ながらご紹介させて頂いたことが始まりでした。

 

船戸あやこ ウェブサイト http://www.ne.jp/asahi/funatoayako/spain

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タイル作品から食器、可愛いオブジェなど幅広く制作されていて、両掌に収まるサイズの作品も細やかな中に小さな宇宙を感じる存在感があります。是非関西の方にも船戸さんの陶芸作品を観てもらいたいと思いました。

 

 

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今回船戸さんとのコラボレーション展示をした抽象画の連作は、実は7年前に制作した2mのキャンバス作品を切り分け張り直して制作したものでした。

 

 

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『Melt in Cadmium』キャンバスに油彩  162×194cm  2010年

 
どうすれば船戸さんのタイル作品と響き合う赤の画面ができるか、ギリギリまで悩み考え、そういえば倉庫に昔描いたきり良いのか良くないのか分からないまま閉まっていた金魚があったと思い出し、数年振りに改めて出して観ると、決して悪い作品ではないし寧ろ面白いと思いました。

でもこのアイデアを試せるのは今しかないしやってみたいという気持ちが勝り、切り取るサイズの型を画面上に這わして面白い表情を探し出し、意を決してキャンバスにハサミを入れました。

 

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数枚切り出し新しい木枠に張り直したものを観て、これはイケる。と自信を持てたらその後はどんどん切り出していき、展示予定数を切り終わってからもまだまだ面白い表情の箇所が残っていたので急遽0号とサムホールのサイズも作り、計27作品が新たに生まれました。

 

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今までの具象的な金魚作品が好きだった人にはあまり響かないかもしれないが、今だからこそこういう変化球も投げたい、という気持ちに素直に楽しく作れた連作です。
そして予想よりも面白いと言ってくださる方が多かったので素直に嬉しかったです。

 

 

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ギャラリー外側の窓辺に展示していたこの作品も10年前に描いたきりずっと眠っていた作品です。

 

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『Finale』キャンバスに油彩  117×91cm  2007年
まだ自分が何を描きたいのか分からず、周りの優秀な同期達への劣等感と焦りで鬱々としていた京都市立芸大生時代。

この夕焼け雲の作品も描いた当時は自分のオリジナリティが見いだせず自信を持てないまましまっていたですが、今回の展示のために自分の色彩のルーツを見返そうと倉庫奥の過去作達を出してみると、この作品も拙いながらも今の作品に繫がるものがあるなと、今回の展覧会だったら出す意義があるなと思えたので展示することにしました。
自分の過去作を客観的に扱うことで自分はこういう色味や表情に反応するのだなと改めて顧みる機会にもなったので、これは今後の制作にも反映されると思います。

 

 

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在廊中は常に赤い服を着ていました。

 

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オープニングパーティーにて船戸さんと。赤い着物に夜桜の作品をプリントした帯を合わせました。

 

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